【レビュー&雑記】『「砲兵」から見た世界大戦』書評と現代の名将の条件

今回はブックレビューと雑記を混ぜた感じの記事です。 書籍概要 「砲兵」から見た世界大戦: ――機動戦は戦いを変えたか(古峰文三)  この本は、第一次世界大戦から第二次世界大戦を中心に、「砲兵」という兵科の在り方を軸とし、陸戦の戦略戦術の移り変わりが解説されている書籍です。  戦争の経過や兵器のスペックのみではなく、各国のドクトリンや開発・生産状況に基づいて「砲兵」のあり方がどのように変化していった […]

【雑記草稿】名前の話3~名づけの流行りは昔からあった!?~後編:人気の名づけと不老長寿の願い

 今回は、人物名の流行りについて、紀元前1世紀を中心に多くの時代で人気の例をもとに考えてみます。前回記事は下記より。 【雑記草稿】名前の話2~名づけの流行りは昔からあった!?~前編:春秋時代の名前の流行と貴族の矜持 紀元前1世紀の名づけブーム?  今回の名前が同じ人物たちは下記の通りです。漢代の人物は比較的事績が残りやすいので説明が長めになりましたが、別に読まなくても問題ありません。 韓延寿(宣帝 […]

【雑記草稿】名前の話2~名づけの流行りは昔からあった!?~前編:春秋時代の名前の流行と貴族の矜持

 前回は現代の創作物を中心として「名前」に関する話を取り上げましたが、今回は歴史における「名づけ」に関するちょっとした話を取り上げようとおもいます。前回記事は下記より。 【雑記草稿】名前の話1~名づけがもつ力と創作におけるあり方 歴史上の人物の名前  歴史を知っていくと、「アレ、この名前他にもいたな?」という現象がたまにあります。もちろん、特定の地域において同じ名前が尋常じゃなく多い現象(ヨーロッ […]

【雑記草稿】名前の話1~名づけがもつ力と創作におけるあり方

 テーマと内容だけはずっと頭にあるものの、整合性のある文章にするのがなかなか難しくて「書かず放置」「書いたのにまとめず放置」なんてのを繰り返してきた話題を、多少なりともまとまった状態で垂れ流していこうという久々の感じです。  ほぼほぼブレインダンピングですが文体自体は他人にも読めるようにしたつもりです。 名前というものの力  例えば、某宇宙的小説作品の登場人物であるが「ヘルムート・レンネンカンプ」 […]

会議ログ:蝦夷から長州、そして毛利への雑談

 前回に続きディスコード会議ログの続き。今回はちょっと雑談度が高く短めのお話。  とまあ、これで一連のお話は終わった模様。ディスコード会議なんでほんと自由なんです。特に話題を固定した会議ではないため、一区切りの会話ですらこうやって話題が目まぐるしく変わったりするのは、雑談ならではというところでしょうか。 ▲冒頭にあった追贈の話題など、戦国武将についてのリアルタイムや死後、そして後世の評価を取り上げ […]

会議ログ:戦国時代とは、応仁の乱とは何だったのか。

 フレンドとの会議チャットログの中から抜粋しました。        今回の話題に関わる面白い本をいくつか紹介しておきます。いずれも比較的ディープな内容かつ、学術研究に基づいた内容で述べられているのが魅力的です。 ▲途中で話題にした足利成氏や長尾景春の乱について詳しく解説されています。その後の戦国時代の上杉家、北条家、今川家の活躍につながる出来事などを知ることができるので、戦国ファンにとっても面白い […]

雑記:会議ログ「MOBAから始まる組織論」

 今回は、とあるディスコ会議において「私が論じた内容」を抜粋してまとめてみるというテストを行いました。最近更新頻度が少なかった雑記タイプの記事となります。今回の内容は議論というよりは私の持論を展開する話題となっていたため、インタビュー調で展開してみます。 ー経営者が全部完璧に理解してなきゃいけないなら、派遣店長とかないんだね。 ―大きくなるほど動く駒が増えるから、組織の規模に比例して専門性は薄れて […]

三国志人物列伝:暴君・孫晧と彼を生んだもの

 ちょっとしたプチリクがあったので、敢えてこの人物について正史『三国志』からまとめてみます。皇帝の事績となると、国家全体の年表になりがちになってしまうので、極力個人の関わる部分のみを、できるだけ文章量が少なくなるように抽出しています。 孫晧(字は元宗)は孫権の孫で、孫和の長男。三国時代の呉における最後の皇帝である。   皇帝即位  時の皇帝・孫休が即位すると、孫晧は烏程侯に封ぜられ、任地 […]

歴史と現代の交差点:戦後から現代日本へ② 財閥解体から高度経済成長へ

半端に終わった財閥解体  日本の民主化政策としての財閥解体は結果として骨抜きに終わりました。しかし、戦前の財閥がそのまま残ったというわけでもなかったのです。  まず、子会社の株を所有して支配を行う持株会社の解体が行われました。同時に財閥一族の企業支配からの排除も行われたため、初期の民主化政策のうちに、財閥の要の解体は実際に進行していたのです。  しかし、財閥傘下にあった各企業はそのまま残ってしまい […]

歴史と現代の交差点:戦後から現代日本へ① 民主化政策の頓挫

教科書教育の刷り込みを疑う  従来、日本の学校教育では、アメリカによる占領政策で民主化が進み、日本国憲法制定、財閥解体や農地改革などによって、戦前の日本とは別の国として(より良く)生まれ変わったような論調での教育が行われています。  しかし、実際に現代を生きている人が改めて振り返ると、今の現実とあまりにかみ合っていないと思える出来事も多いのではないでしょうか。そもそも、元々敵国であったアメリカが、 […]