雑記:ブレインダンピング~思考を言語化することの重要性~

 今回は、自分の「ナマの思考」をそのまま言語化してみる取り組みの重要性についてまとめてみます。


ブレインダンピングとは
 ヒトという生き物は、常に社会や他人の影響を受けつつ生きていきます。そのため、本人が自発的意志であると思っていた行動や生活習慣すら、実は他人に思い込まされているだけだったり、過去の自分基準のまま、現在は必要なくなった物事を惰性で続けているだけだったりします。

 そういう状態を避けるために是非やっておきたいのがブレインダンピング。ブレインダンピングとは、頭の中の思考をひたすら言語化していくことにより、自分の脳内情報を整理する行為のことを指します。

 具体的に何をやるかというと「頭の中に浮かんだ思考をひたすら書き出していく」だけ。世間で言われる内容としては紙に書きだすことが最も適切であるとされていますが、PCなどでテキスト入力するだけでもかなり意味があります

 その時点で自然と浮かんでくる発想を言葉が尽きるまでひたすら書き出していくのが基本ですが、考えたいジャンルの思考を決めて、そこから書き出していく方法でも十分意味はあります

 

 

具体的な例

 ツイッターのブログアカウントで実際に行ったブレインダンピングの例です。1つの思考を書き出すと、そのまま次々と考えが浮かんでくるので時間差で自己リプがどんどん増えていきます。

 ただしこの例はフォロワーに読んでもらうことも意識しているので、100%のブレインダンピングというわけではありません。

 以前は日常アカウントの方でブレインダンピングを(当時はそんな言葉も知らずに)投稿していた時期もありましたが、最近は行っていないので。しかしこの内容でも大体の感覚は分かると思います。

 

 

通常の文章との違い
 ブレインダンピングと、ブログ記事やSNS投稿などの通常の文章には決定的な違いがあります。それは他人をターゲットにしないこと。ある意味では「チラシの裏」をもっともっと掘り下げたモノということができます。

 例えば私のブログにおいては「アラド戦記」の記事が最も需要の高いものですが、アラドプレイヤーの中でも初心者層を意識した「強くなる方法」の記事であるとか、中堅プレイヤーを意識したセイクリッドランキングの記事であるとか、やり込み層を意識した具体的な検証記事であるとか、それぞれ「読んでもらうことを意識」したターゲットが設定されています

 他にもゲームマネーを課金に依存する度合い、プレイ時間に依存する度合いも人それぞれだったりしますし、アラドプレイヤーという一括りにした読者カテゴリの中でも、色々なサブカテゴリが存在することが分かります

 

 SNS投稿でも多くの場合は、「この投稿を見ることに意味がある層」が存在していますよね。インスタ映えなどは典型的なそれです。ゲームに関するツイートも、同じゲームをプレイしている人であるとか、そのゲームを紹介したい人であるとか、ある程度「読むことに意味がある層」は限られていることが多いでしょう。

 ツイッターに関してはチラシの裏として運用している人も多いので、ある程度は感覚的に理解できると思います。でも、1文を投稿して終わりではなく、そこから次に思い浮かぶ思考もひたすら追っていく掘り下げ方を普段から行っている人はどちらかというと少数派なのではないかと思います。

 

 つまり、ブレインダンピングで言語化していく「思考」は他人に合わせたものではなく、たとえ他人から理解されなかったとしても自分の無意識から自然と湧き出てくるものであることが重要ということです。

 「他人はああ言っているけど」「常識的にはこうだけど」「こういうことを言うと嫌われるかもしれないけど」という前提を差し置いて、完全自分基準だとどう思うのか、どうしたいのか、何を考えているのかをそのまま書き出していくことが大切です。なので、他人から見えない場所で紙やテキストに具現化していくだけで大丈夫です。

 極端な話、例えば「他人を殺したらダメな理由が分からない」「他人を騙してはいけない理由が分からない」という思考が出てきたら、まずそれを客観的に認識し、そう思った理由を探ってしまいましょう。もしそう思っているなら何らかの潜在的理由があるからです。

 確かに善悪論で考えると99%以上の人が「ダメに決まってるじゃん」と思うに違いありませんが、それでもあくまで価値観の1つと言えます。なので、どのような思考が出てきたとしても、それを良いか悪いかでジャッジをしないことが大切です。

 もちろん現実世界でそうした行為をはたらくことはやめた方が良いですが、無意識的にそういう思想を持っていることを理解し、自然な自分がそうであることを受け入れる事で、視野がかなり変わってきますそういう思考実験と割り切って客観的に見つめることが大切です。

 そうすると、例えば「なぜか生理的に無理」な事にも実は明確な理由があることが分かったりするんですよね。

 

 

なぜ文字化が必要なのか
 考えるだけなら頭の中で良いじゃないか、と思うかもしれません。しかし、頭の中で流しただけの思考は、少し時間が経つとほとんどを忘れてしまいます。大枠は覚えているつもりかもしれませんが、細部まで掘り出して、思考を隅々まで整理するのがブレインダンピングにおいて重要なのです。

 そうすることで初めて、潜在意識に眠っていて気付かなかった自分の目的や判断基準、好き嫌いなどの本当の理由に気づくことができるのです。

 なぜなら人間が理性で考えた「理由」や「原因」は往々にして、無意識に蓋をしたうえで表面的に取り繕ったものであることが多いからです。

 

 

掘り下げた結果得られるもの
 自分の潜在意識で考えていることを理解できると、自分の本当の価値観を見つけ出すことができます。

 例えば「やらなければいけない」と思っていたことが全然そんなことは無いと分かったり、「やりたいと錯覚していたこと」が実はもう興味の無いものであると分かったりするため、自分の思考だけでなく生活習慣も整理することができます特に惰性で行っている物事を断捨離するのに最適です。

 「面倒だけどやった方が得だからやっていた」ことも、「実はやらなくても全く問題ないんじゃない?」と気づいたり、「昔は大切だったけど、今は必要ないな」なんて物事を見つけたり。

 

 他にも、思い込みで自分の行動を縛っていた思考の枷を外すこともできます。「自分はゲームが好き」と思っていた人が、「本当は友人と遊ぶのが好きなだけで、ゲームなのか他の遊びなのかはどうでも良かった」とか、「今の仕事が好きだと思っていたけど、ただ単に誰かに頼りにされたいだけだった」なんてこともあると思います。前者については私も、100%ではないですがそういう傾向を持っています。後者については、現状をただ苦しいものであると認知できたなら、転職するのも視野に入るでしょう。

 また、本当にやりたかったことを見つけることで、行動の幅を広げることもできたりします。「編集の仕事が合うと思っていたけど、本当にやりたいのは自分で文章を書くことだった」とか、「営業の仕事をしていたけど、その経験から今売っている商品の開発に携わりたいと思うようになっていた」とか、可能性は無限に広がります。

 実際問題、「好き」が見つかればすぐそれで食べていけるほど世の中は甘くないですが、自分の本質を見極め、まず空き時間でやってみるっていうのは意義のあることではないかと思います。

 そうした天性の「やりたいこと」は、お金にならなくてもついついやってしまう場合が、往々にして多いですからね。私にとってはブログ活動もその1つとなりつつあります。

 

 

本来の自分を出すメリット
 ブレインダンピングをそのまま他人に見られる場所へ投稿することはリスクの高い行為なのでオススメはしませんが、それによって導き出された「本来の自分」の在り方をベースに、無理のない範囲で行動するだけでもメリットがあります。その最たるものは、本来の自分と相性の良い人やモノに遭遇できる可能性が高まることです。

 ヒトは基本的に、社会や他人に合わせた表向きの価値観や性格を持って行動する生き物です。そうでないと社会性がないと見なされたり、コミュニティにいづらくなったりするから当然のことですね。

 とはいえ、どんな場所でも「取り繕った自分」でいると、「取り繕った自分に合った他人」を引き寄せることになります

 対人関係でなぜか自分と相性の悪い人とばかり仲良く?なってしまう人は、自分自身が「表面上見せかけている性格」が「本来の自分」から大きく逸脱していることが理由である場合があります

 ということは、本来の自分にピッタリ合う人と仲良くなるには、本来の自分を表に出すことも時には必要であるということですね。そういった意味でも、ブレインダンピングで自分を深堀し、自分の本質を見極めるのは意義のあることといえます。

 

 私も実際、自分軸の思考ベースで行動する意識を高めていった結果、相性の悪い人を引き寄せることはほぼなくなりました。合わない人は寄ってこないか、または元々関わっていた場合も自然消滅になったりしますし、新しく関わる人は相性の良い人ばかりです。

 仕事に関しても「嫌な人」に遭遇することはまったくありませんね。仕事内容や報酬に関してはまだまだ課題がありますが、少なくとも職場で関わる人自体が嫌でストレスをためるということは一切ありません

 もっともっと自分軸を強めていくと、仕事などもっともっと色々なものがシフトしていくらしいです。私はまだ「発展途上」ですが、ここ数年で色々代わってきているのは事実です。例えば嫌で嫌でしょうがなかった通勤も、完全テレワークにより一切なくすことができましたし。あるいは近々ある異動で何か面白いことが起きるのかなとか思ったり。

 もちろん、何もかもをすぐ「自分の思った通り」にすることは難しいですが、まず自分を理解すること、そして少しずつでもそれに沿った行動を増やしていくことで、日常の質を高めてさらに良い人生にシフトしていく架け橋をつくっていくことができるといえるでしょう。

 


まとめ
ブレインダンピングとは
●自然と沸き起こる思考をすべて文字に書き出すこと。
⇒紙が推奨されやすいが、テキストデータでもOK。
⇒脳内で完結すると漏れが多いので書き出しは必須。

●無意識的に浮かんでくる思考そのものを垂れ流すのが大事。
⇒他人に見せる必要はない。
⇒他人や社会に理解されるかどうかを考えない。
⇒良いか悪いかというジャッジは一切しない。
⇒思考実験と割り切って、ありのままを客観的に書き出す。

結果として得られるもの
●惰性で行っていた物事を断捨離できる。
●思い込みの枷を外して可能性が広がる。
●自分の本当の価値観を見出せる。
●ありのままの自分に合う人間関係を模索できる。

 ちなみに「良いか悪いかをジャッジしない」はあらゆるメンタルコントロールにおいても重要な事象といえます。ポジティブ思考が大切と言いますが、無理やり「思い込もうとする」のも不自然なため、思考にゆがみが生じます。「今ネガティブになってたなーまあしょうがないなー」と客観的に見て、後に引きずらないことの方が大切と言えます。

 以上、無意識の思考を言語化し、思考を整理することで自分の潜在意識に眠る本質を探り出し、現実世界での行動に生かすブレインダンピングの薦めについてまとめてみました。

 

関連書籍

 スピリチュアル的なメソッドを現実的な問題に落とし込んで生かす方法について述べた書籍です。著者の方がはじめはスピリチュアルを否定していた方のようで、現実主義の人でも比較的受け入れやすい内容になっていると思います。文体も読みやすく、比較的「初心者向け」ながらも内容の充実した本と言えます。

 ヒトの潜在意識に対して行われる最も強力な刷り込みの1つが「両親」によるものです。裕福な家庭に生まれた人は裕福になる生き方が自然と身に付き、貧乏に生まれた人は貧乏になる行方が自然と身に付きやすいという傾向まであったりします。他にも様々な「覚えてもいない小さなトラウマ」が積み重なって大人になるのが人間。そういう思考の枷を外したい人向けの内容やワークが充実した書籍となっています。
※親捨てと書いていますが、直接親に対してアクションを取ることを要求されるわけではありません。

 

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