今回の思考は、過去の記事でも語った内容を複合させてブラッシュアップさせた内容といえそうです。多分。
※ブレダン実録に関しての注意点:通常の記事とは違い「誰かに発信すること」「何かを主張することを目的とした文章ではありません。あくまで自然発生的な思考の一例として見てください。また、ターゲットを持たない思考そのままの文章であるため「文章の内容の本質が伝わる可能性」も担保していません。分かりにくくても当然でありかつ、分からないものに触れてみるのも一興とした企画です。
ブレインダンピングについては下記の記事で述べています。
入口のインスタント化
インターネットやスマートフォンなどの普及により何もかもが「便利」になった時代。今は事業主だろうが小説家だろうがミュージシャンだろうが、「儲かるかどうかはさておき試してみる」ことが非常に簡単になっています。
個人事業に関しても、開業するだけなら電子申請で簡単に行えますし、インターネットでのやりとりで成立する副業も増えています。youtuberが1つの職業として認知されるなど、新たなジャンルの開拓も進んでいます。
プロデビューのための入り口としても「小説家になろう」などのWebサイトからデビューする小説家や、ニコニコなどの動画投稿サイトからデビューするミュージシャンなども続々と登場してきましたね。「誰でも何かにチャレンジしてみることはできる」時代になってきたといえます。即席の入り口、インスタントエントランスとでもいうべきでしょうか。
質を問わない母数の拡大
ツイッターやインスタグラムも同様ですが、こうした「入口」に入ることが誰でも簡単に行える時代になりました。逆に言えば、99.999%の人々が「能力に関わりなく人の視界に入らないまま埋もれていく」時代になっているという側面もあります。
以前であれば、「本気」で活動したい人間のみが日の目を見る「かもしれない」選択肢に入っていたため、努力してスキルを積み上げ、入口の門をくぐるスペックを満たすことができれば少なくとも「選ばれる可能性」は生じていたわけです。
しかし現代の活動の主流であるそうした匿名媒体では、「人の視界に入る」トリックを身に着けていなければ、どれほど天才的なスキルを要したうえで「活動」していても、他人に見つけてもらうことすらできないわけです。
そういう「人類総主人公時代」のことをを私は逆に「人類総MOB時代」になったなーと実感しています。誰もが等しく凡人なのだと。もちろん社会の一部には既得権益層が暗躍していますが、少なくとも表の一般社会ではそうなっています。
人類総マーケティング時代
こうした時代では、如何に「人の目に留まるか」というマーケティングが必要になってきます。
SNSでも、「こんなこと何年も前に自分が投稿してたし、他でも見かけたよ」みたいな特に目新しくない情報ですら、「とりあえずRTしてくれる信者」に囲まれていたら大きくバズってしまう時代です。
とはいえ、よく行われている「とりあえず大量にフォローして、フォロバしてもらって、まず数だけ増やす」というスタンスに関しては個人的には懐疑的です。
こうした承認欲求からはじまるタイプの人間関係や数字は「維持するだけで労力を費やし続ける」からです。こちらから構ってあげ続けないと維持できない(こちらを見てくれているかすら曖昧)人間がほとんどです。
なので私は、自発的な不特定多数への個別アクションを意識的に回避するようになっていきました。時間が無限にあるなら別ですが、可能性がほぼゼロの物事にリソースを割くほどの余力は私にはないからです。
ゆえにパッシブマーケティング
先日の広告の話にもつながりますが、「売ることを押し出していく」スタンスが嫌われる時代になっていることもあり、「自然と注目されるようになる」マーケティングを如何に推し進められるかがこれから事業を行っていくうえで最大の武器といえるでしょう。
これには量ではなく質を重視した人間関係も含まれると思います。コネクションが有効なのは以前からもそうでしたが、これまではどちらかというと量ばかりが注目されがちになっていること、人目に触れる事が大切であることから、とりあえず数字だけ稼ごうという人が増えていたように見えます。
しかし、人が持つ時間と体力は有限。つまり人1人が抱えられる「双方向の人間関係」には絶対的に限度があります。だから、1対1の関係性がすべてという状態で活動を広げていくと必ず無理が生じます。
こうした、衆に注目される必要性と、量だけ増やすことに対する非効率性の矛盾を消化できた人が「活動」で食べていける収益を得られるということになりますね。
とまあ原理原則だけ考えるのは簡単ですが、具体的に何をどうすれば「人々の選択肢に入るノウハウ」になるのかは私にもまだつかめていません。
令和の社会で「確かに存在し続ける」ための最大のポイントである、こうした概念を模索していくのがこれからの課題なのでしょうね。
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