ポケモンユナイトはじめました。基本をおさらい

投稿日 2021年7月31日 最終更新日 2021年8月14日

※2021/8/4アップデートで環境が大きく変わったので、細かいメタは新しい記事の方を参照あれ。

ポケモンユナイト:2021/8/4改変後のプレイ感など

ポケモンユナイト:Tipsと日記@2021/8/4環境


周囲で話題になっていた対戦ゲームをやってみました。

 

ポケモンユナイトとは

 ポケモンユナイトはMOBAというジャンルの対戦ゲームです。MOBAとは Multiplayer online battle arena(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)の略でRTS、RPGの要素を用いたチーム制の対戦ゲーム。若干のアクションっぽい要素も一応あります。代表的なゲームタイトル例としては「League of Legends」(通称LoL)が挙げられます。

 基本的なルールは、野生ポケモンや相手チームのポケモンを倒して点数を獲得し、相手側のゴールに入れてポイントをゲット、ゲーム終了時にポイントが高い方が勝利という条件です。LoLでは相手側の本拠を破壊すれば勝利だったのですが、よりスポーツっぽさを増したルールになっています。

 

プレイ感はお手軽度がやや高め

 触ってみた感想ですが、LoLと比べてもだいぶとっつきやすくなっており、ジャンル未経験者が初めてやるにはちょうど良いバランスなのではないかと思います。私はLoLはほんの少し触った程度だったのですが、非常に覚えるべき内容が多くて、よほど本腰を入れないなら本格的な対戦への参入は難しいなと感じたことがあります

 例えばLoLではプレイ中に装備アイテムを購入してキャラクターを強化するのですが、その購入内容も種類が膨大なので初心者はなかなか混乱するところだと思います。また、長年続いているゲームなので、キャラクターの種類も多い=それぞれの対策を考える必要がある、ゲーム内で当たり前とされているプレイの流れを覚えるだけでも膨大な量になるなど、まるで小学1年生なのに高校までのすべての内容を学習するかのような、入口のハードルの高さがあると思います。サービス開始から長年の「遅れ」の分を勉強しないと一人前のプレイヤーにはなれないということですね。

 これがPvEならマイペースにやって鍛えればよいのですが、如何せん対人ゲームですから、必要な知識を持たないままランクマッチにでも行こうものなら仲間の迷惑になってしまったり、文句を言われたりするリスクがあります。それでも奥深いゲームだからこそ流行っているわけですし、やる気や時間のある初心者は参入できないわけではないですが

 

 それと比べるとポケモンユナイトは登場キャラクターも馴染みのあるポケモンですし、同ジャンルで難解になりがちだったシステム的な要素も極めて簡略化されているため、まず体感的に遊んでみるということがやりやすいシステムになっています。故にちょっと大味な側面もないわけではないですが、単純に対戦を楽しむという意味合いではお手軽です。

 ただし、ジャンルがジャンルであるので、こういう風に戦っていくのがベターだよというセオリーを覚えていく必要はあります。野球などのスポーツでもそうだと思います。送りバントやヒットエンドラン、犠牲フライなどの戦法の知識やその適切な運用法を知らないまま戦ったり、ピッチャーの投球でも配球を工夫せず適当に投げてしまったりすると、明らかに勝率は下がってしまうでしょう。ただ、ルールが比較的簡単だしサービス開始直後だから、今から始めれば覚える内容が少なくて済むし、それ以降は更新されたり研究されたりするごとに1個ずつ知識を増やしていけば済むから比較的楽だよ! ということです。もちろん、さらに突き詰めるとどんどん複雑な要素が増えていきますが。

 

 てな感じで、私は基本的にはフレンドと2人以上のチームを組んで遊ぶことが多いですが、結構楽しめています。後述するようにカジリガメゲーすぎるなどの大味な点は賛否あるでしょうが、大逆転もありつつのゲーム展開は最後まで気が抜けませんし、面白味もあります。


 あと、プレイヤーの分身となるトレーナーキャラの服装を着替えたりもできます。まだラインナップは貧弱ですが、ポケモン剣盾では服装アイテムが非常に充実していたわけですし、今後どんどん実装してほしいものです(トレーナーはゲームプレイ中にはそこまで表に出てきませんが)。

 

プレイの基本思考
 ゲームをやり始めたころは、チュートリアルで覚えたことを試しつつ体感的に遊んでも十分楽しめます。しかし、ランクマッチに参入するとやっぱり基本的なパターンを覚えた方がもっと楽しめるし、勝率を上げられるようになってきます。

 ということで最も基本的な部分について解説してみます。当然のことながら例外もありますが、まず基本の型を知ることで勝ったり負けたりという状況に持っていけるので、そこからさらにステップアップしたい状態になってから、応用編というべき例外について学んでいくのが良いと思います。

1.レベルこそパワー
 ポケモンのステータスはレベルごとに決まっており、成長ビルドの指定や装備アイテムの購入もないため、純粋にレベル=強さのゲームとなっています。なので、レベルが相手より上回っていれば同人数の対戦では勝つ可能性が高く、下回っていれば負ける可能性が高くなります。2レベルも差があるとタイマンではほぼ勝ち負けが確定します。もちろん、立ち回りの上手さで極端な差があればそうとは限りませんが。

 したがって、野生ポケモンを狩って味方のレベルを上げることが極めて大事となります(ファーミングといいます)。また、敵側のエリアにいる野生ポケモンを奪うことができれば、その分だけ相手チームの成長リソースを横取りすることができます。そして当然のことながら、敵陣と自陣の中間に位置する野生ポケモンの取り合いは、重要な駆け引きとなります

※開始前に持たせる「もちもの」や、戦闘中のレベルアップで覚える「わざ」の選択により、ある程度キャラビルドに個性を持たせることはできます。

 

2.人数は正義
  MOBAでは基本的に、その時その場所にいる人数の差が戦況に大きく影響します。要するに、敵と戦闘する際に人数が多い方が勝ちやすい、ということが戦術の基本となります。なので基本的には単独戦闘は避けて味方と行動することや、重要なオブジェクト(ポケモンユナイトでいうとサンダー、カジリガメ、ロトム)を敵にとられないためには味方戦力を結集して挑むことが重要となります。逆に言えば、味方が撃破されて孤立しそうなときは無理をしないのが肝要です。

 ちなみに、野生ポケモンにしてもオブジェクトにしても倒した判定はラストアタック(LA)を与えた側のチームとなります。なので、削るだけ削らせてトドメをもらうというハイエナ戦法も可能です。

 

3.キルを取るより死なないこと
 敵に撃破されてしまうと経験値やエオスエナジー(ポイント)を与えてしまいます。せっかく野生ポケモンを狩って手に入れたリソースを敵に横取りされるような形になってしまう上に、一定時間行動できなくなってしまうため、死なないことが何より重要です。無理に敵を撃破するメリットより、敵に撃破されるデメリットの方が大きいってことです。ただし、戦況によってはある程度の博打も当然必要にはなってきます。つまり、不用意に攻めすぎない。引き際を失わないようにしましょうってことです。目的もないのにリスクを払って敵を倒すことそのものには大したメリットはありません。倒せそうな気がしてもそうではなかった、なんてことは多々あるのでなかなか難しいですが。
 

 

ゲームの流れ

1.基本は2:1:2
 フィールドは上下2つのレーンと、中央のジャングルと呼ばれる区域の合計3エリアに分かれています。各チームを構成する5人はそれぞれいずれかのルートに進行するわけですが、基本的なセオリーとしては上レーン2人、中央のジャングルに1人、下レーンに2人の割り振りで進めるのが通常のやり方です。

各ルートに使われやすいポケモンの例
※環境が大きく変わったのでトップに示した記事参照。
上:ディフェンス+遠距離アタッカー
  ex.カビゴンorヤドランorイワパレス+ピカチュウorアローラキュウコン など
中央:序盤は弱いけど育てば強いポケモン
  ex.カイリキー、ゲンガー、ゼラオラ など
下:サポート+アタッカー
  ex.ワタシラガ+エースバーンorウッウ など

 ただし、これが最適解というわけではなく、あくまで使われやすい、巷で無難とされている組み合わせの例に過ぎません。なので無理にこれに合わせる必要はありません。ルカリオのように中央でも下でもこなせるポケモンもいますし。使っている人口の少ないポケモンについては単純に名前が上がりづらいというだけの場合もあります。まだポケモンを多数入手している人は少ないですしね。

 

上下レーン:野生ポケモンを狩りつつ一進一退を繰り返し、隙があればキルやゴールを狙う。
      上下レーンの人は味方ジャングルのポケモンを序盤に倒さないこと。
ジャングル:真ん中でレベリングに励み、要所で上下いずれかのサポート。
      開始直後はヨーテリー→ルンパッパ→バッファロー→ヘイガニの順で倒す。

 マップの赤枠で囲んだ地域が主戦場になり、この間に出現する野生ポケモンを取り合うことになります。焦って勝とうとせずに、負けないことを優先して隙があれば攻める、という形で進行します。前線ゴールの手前にある木の実を取ると体力が回復し、一定時間後にリポップするのでHPが少ない時は取りましょう。ゴール内に待機してもHPがじわじわ回復します。

 

2.カジリガメは最優先
 開始3分後、残り時間7分の段階でマップ中央下にカジリガメが沸きます。これを倒したチームは膨大な経験値とオマケのシールド効果が得られるので、最優先で確保すべきオブジェクトとなります。上レーンの人も下に行くのが定番になっています。もちろんそれがセオリーとなっているため、相手チームも高確率で集まってくることになり、激戦が繰り広げられます。倒してから2分後に再度沸くようです。

 その後ロトムがマップ中央上に沸きます。カジリガメと比べると優先度は下がりますが、チュートリアルにもある通り味方のゴールに貢献してくれるポケモンなので、余力があれば撃破します。

 

3.サンダーを倒しに行くかは臨機応変に
 残り時間2分でサンダーが沸きます。なお、このときカジリガメやロトムが沸いている場合消滅します。サンダーについてはチュートリアルで説明のある通り、大逆転の可能性を秘めたオブジェクトとなっています。逆に、勝っている場合は相手に取られさえしなければ無理に倒さなくても良いといえます。また、これもチュートリアルで説明がありますが、この段階からゴールの点数が2倍になります。

負けている場合:全力でサンダーを取りに行く
勝っている場合:敵がサンダーを倒さないようにする。
        待ち伏せたり、サンダーを守る立ち回りをしたり。
※もちろん相手を殲滅して奪われるリスクを排除したら、
 勝っていてもサンダー倒しちゃえば良いと思います。

 セオリーは上記の通りですが、このゲームはゴールした点数が多い方が勝ちとなります。時には裏をかいた方が勝つこともありますが、野良パーティでそこまでの連携を取るのは難しいかもしれません。ただ、ゴール時の点数2倍に関してはサンダーと無関係なので、隙あらばゴールを狙う姿勢を取るのはあり


といった感じで、軽い気持ちで始めましたが思いのほかハマっています。


 不慣れな状態から少しずつ知識を蓄えながらプレイしていますが、今のところ一進一退。そろそろハイパークラスも見えそうです。よく選ぶポケモンを見ればわかる通り、遠距離の特攻アタッカーを主に使っています。単純に入手したポケモンがそっちに偏っているのもあるので、他も練習して適性を見極めたい気持ちもあったりします。

 やっぱりどうしても、余力のあるつもりで攻めたら相手チームが多人数で押し寄せてきて逃げる間もなく倒されたり、カジリガメファイトで一度倒した相手チームメンバーが復活後にトドメだけ奪って言ったりと、なかなかうまくいかない場合もあり難しいです。それ未満の判断ミスも実戦だと完全に防ぐことはなかなか大変。しかし、ピッタリとチーム内の連携がハマって「ゲームを作れた」ときの爽快感は抜群です

1.レベルこそパワー⇒野生ポケモンを倒す
2.人数は正義⇒相手より人数が多い瞬間を作る
3.キルを取るより死なないこと⇒退く勇気が必要
4.基本は2:1:2の編成⇒上2、中央1、下2
5.カジリガメは最優先⇒残り時間7分付近で下に集まる
6.サンダーを倒しに行くかは臨機応変⇒勝っているなら相手チームを狩る

 まずはこれらの基本を押さえつつ、気軽に対戦を楽しんでみてはいかがでしょうか。