雑記:個人に潜む才能を発掘~ストレングスファインダーを試してみた 

投稿日 2022年5月18日 最終更新日 2022年5月18日

先日試してみた診断プログラムについて軽く紹介してみます。


潜在的な才能を発掘
 ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)とはギャラップ社が提供する、自分が本来得意とすることを発見し、自分の特に優れた才能を強みにする方法を学ぶオンライン才能テストです。

 全177問の質問に回答して診断結果を得る…というだけだと単なる性格診断に思うかもしれません。しかし回答結果から導き出される項目(個人の資質)は34種類もあり、これらは10万人以上にわたる調査結果をもとにした「成功者に共通の資質」である点が特徴です。

 さらに詳細な診断結果をまとめたストレングス・インサイトというレポートは、これらの資質を単に解説するのではなく、他の資質に関する回答結果も加味したものであるため、5000種類以上にもわたる詳細な分析であることが特徴です。

 なお、これらの資質はあくまで本来持っている才能を示すものであるため、現在活かせているかどうかは全くの別問題です。だから自分自身では全然当てはまらないと思うこともありますが、逆にこれからその点を意識していくことで才能を開花させられる可能性があるということです。

 この結果をもとに、自分に向いた仕事や自分の強みを生かす方法、逆に弱点に対するマネジメントなどを模索していく指針となるわけです。こうしたコーチングを深く求めるならそれなりの対価は要求されるでしょうが、診断を受けるだけなら上位5つの資質を分析してくれる簡易版は約2000円、34種類全てにわたるレポートでも6000円しない程度という安価で提供されています。

 ちなみに簡易版を購入するなら本の方が安いです。ただしシリアルコードが使用済みだとダメなので新品を買うこと

本ではなく公式サイトで直接購入なら下記リンクより。
https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/

 このプログラムを購入した人の総数は2500万人以上にわたる(2022/5/18時点で27,505,403人)こと、バックエンドとしてのコーチングでより多くの収益を上げていることから、格安でも持続可能な事業となっているのでしょう。

 

実際の結果を軽く紹介
 御託を並べてもいまいちピンとこないと思うので、私の診断結果の一部をまとめてみます。私の場合、34種類の資質のうち上位5つは次のようになりました。

1.最上志向 
2.個別化 
3.学習欲 
4.分析思考 
5.運命思考

 まずはこれらの資質がどのようなものかを紹介し、その後でインサイト、つまり全回答の傾向をもとにした詳細なレポートがどのように変化しているかを一部取り上げてみます。

 

資質の紹介
1.最上志向
 端的にいうと、尖っている部分をさらに尖らせたい志向のことです。平均以下のものを平均レベルまで高めるのでなく、もともと良いものの質を最高レベルまで上げていきたいという発想。

 試験勉強で言うと、苦手科目を補強するのではなく得意科目を伸ばすという感じですね。オンラインゲームで言うと、全キャラまんべんなく中の上の強さより、メイン級のキャラだけ突出して強くしたい発想でしょうか。そう思うと近年の私は確かにこのような思考をしていると思います。

 この資質はどちらかというと、これ単体で用いるよりも、他の資質の強みを倍加させるバフのようなものといえるでしょうか。

向いている職務
人の成功を助けるコーチングやマネジメント、メンタリングなど。

 

2.個別化
 個人個人が持つユニークな個性を生かす資質のことです。それぞれの人の性格、動機、考え方などを把握し、類型化や画一化をせずに1人ひとりに合わせた対応を行います。

 各自が得意なことを充分に発揮する配役を行う、適材適所を極端化したチーム運用を行っていくスタンスですね。「人は城 人は石垣 人は堀」のマネジメントが得意って言えばわかりやすいでしょうか。

 同じ状況、同じ目的においても人によって扱い方を変えることになるので、マネジメントしている本人も個人芸の極みというところはあります。

 そういわれると確かに、オンラインゲームにおけるレイドリーダーとしても、個人個人のスキルや力量、行動指針や相性などを鑑みて編成指揮してきたと思います。野良レイドを立てていた時でも「この人は拘束職の補助がなくても上手いから大丈夫」などの判断をしたりしていましたし(逆に不器用な人にはワンオペはさせないなど)。

向いている職務
カウンセリングやアドバイザー、教職、
興味をそそる記事の執筆、セールスなど。

セールスは絶望的に向いてないと思うんですけどね…。まあ、他の資質との兼ね合いによって向き不向きは変動するのでしょうけど。

 

3.学習欲
 精神的に向上心のないやつはばかだってことでしょうね、多分。とにかく新しい知識や技術などを身に着けるプロセスに意義を感じる性質です。

 プロセスに価値を置くというのは要するに、この資格を取れば役に立つから取るという思考ではないということでもあります。確かに私も知識欲は尋常じゃないですが、資格のために勉強しようとはこれっぽっちも思いません。

 とはいえ説明文では外国語やヨガ、大学院などが例に挙げられているので、私は学習欲の強い人間の中では不真面目(比較的役に立ちにくいモノを選んでしまう)な方かもしれませんが。

向いている職務
職種に関係なく「新しいことを取り入れていく」のに向いている。

 

4.分析思考
 客観的な論理や分析を追求していく思考。個人の主観に影響されない客観的で公平な理論を求めるため、データや論理を追い求めるスタンスになります。パターンや関連性を探し、それらが互いにどう影響し、結びつくのかを理解しようとします。

 これに関しては当ブログを普段から読んでいる人は分かると思います。確かに記事を書くとき、ターゲットは絞るものの必ず汎用性の高い客観的な結論を出していこうとは常々思っています。

向いている職種
マーケティングや金融、医療分野での調査、
データベース管理、編集、危機管理など

余談ですが私は長年、編集の仕事をしているのでここにハマってますね。

 

5.運命思考
 この名称だけ見ると逆のイメージを持つ人も多い気がしますが、偶然に起こることはひとつもない、人々は自分の行動を自分で決めることができる、すべての存在同士はつながっているといった概念です。運命やチャンス、運が人生を支配するという運命論のことではないんですよね。何にせよ「つながり」を重要視するところがあるそうです。

 これに関しては分からない人は説明しても一切わからないと思います。理解できることそのものが1つの資質なんだと思います。おそらく自己選択論とワンネスやシンクロニシティなどを総合的にまとめた概念なのでしょう。自己選択論に関しては下記の記事でまとめています。

すべての原因は自分にある?~自己選択論について

 この資質に関しては私の場合、後天的に知識として得たモノだと思います。その知識そのものを受け入れることができるのが資質としてのすべてなのかどうか。その辺りは追及するとややこしそうです。

向いている職種
人の話を聞いて相談にのる職務、
グローバルや異文化に関する職務など。

何かカウンセラーでもやれと言われている気がします。確かに他人の相談に乗るのが得意な方ではありますが。

 

他の資質に影響された診断結果 
 インサイトの内容は大体こんな感じです。

 では、インサイトによる全回答をベースにした詳細な診断結果について一部抜粋してみます。前述したそれぞれの資質単一での結果からどのように変わっているでしょうか。

1.最上志向
●話をしている人によく耳を傾けることができる自分を認識している。
●利用可能な事実とデータを組み合わせて、結論を導き出す。
●自分が一人ひとりの際立つ点を見つけ出すことができると気付いている。
●巧みに会話を始めたり終わらせたりすることができる。
※これらはあくまで全文の中から特徴的なフレーズを短く抽出したものです

 おわかりでしょうか。これらは最上志向そのものの説明ではありません少なくとも2つ目は分析思考、3つ目は個別化の特徴を吸収していることが分かります。他2つは多分上位5位に含まれていない資質が関係しているのでしょう。

 こうしたフレーズを組み合わせて、1人ひとりが持つ「独自の強み」を細分化して提供してくれるのがストレングスファインダーの特徴といえそうです。

 

2.個別化
●トップを目指す誰かを支援すべき適切な時期が自然とわかる。
●どのようにして出来事、判断、または条件から結果がもたらされたかを
 理知的に判断することが多い。
●忙しい状態、特に助けを必要としている人のために奔走するのが好き。
●家庭や職場、学校や社会でも誰かの良いパートナーであることが多い。

 

3.学習欲
●探偵のように情報をより分け、重要な証拠を特定する。
●自分のアイデアを徹底的に検証する。
●自分の仕事から刺激を受けたいと思っている。
●教師になってみたいと思っている。

 

4.分析思考
●歴史上の文章、日記、スピーチ、出来事、人工遺物、
 データなどに潜む謎を解明する様子に注意深く耳を傾ける。
●自分を真面目な人物であるとして他の人に見せている。
● 勝ち負けが生じる状況に対してたいていの場合本能的に、
 実践的かつ現実的な方法でアプローチする。

 

5.運命思考
●概念、理論、または哲学について思案している人と
 つながりを持つ方法を模索している。
●一連の出来事を再現するために、
 該当する事実やデータを探すことを習慣とする。
●倫理基準は常に、正しく、適切で、真実であることに向けられている。

 

 どの資質についても、資質そのものの性質とは異なるエッセンスがふくまれていることがわかります。占星術に例えると、ホロスコープ全体を見渡したうえで占ってくれるようなものでしょうかね。


 以上、ストレングスファインダー(クリフトンストレングス)について紹介してみました。珍しく、ものすごくアフィリエイト目的してそうな記事を書いた気がしますが、残念ながら? 案件が存在しているわけではありません。

 なかなか興味深かったので、後日34種類の資質すべてがわかるプログラムも購入してみようかなと思ったり。

https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/