アラド戦記:パッケ課金で勝ったのに爆死!?~経済のふしぎをアラドから考察する

 アラド経済がものすごく不思議なことになっているので、記事にして考察してみます。

※この記事を書いた後にゴールド取引の価格は値上がりを続け、結果的に経済のねじれは解消されつつあります。なので今ならゴールド取引以外の方法が美味しいかもしれません。


パッケ課金の条件付け
 今回のパッケは概ね、未完成のキャラクターに対して、最前線に追いつける課金アイテム(オーラ、武器クローン)が主体となっています。

 なので私としてはブレイドにバフ+2称号を与えて終わりで良しなのですが、武器クローン合成によるオーラが取引可能ということで手を出してみました。課金方針は以下のようなものです。

方針1:アスタロス商店から聖眼オーラを1つ購入できるまで
    武器クローン合成を行う。

方針2:武器クローン合成キューブの確保はパッケから行い、
    必要数より余った場合は武器クローン箱を競売で買う。

 この方針で課金を行ったところ、幸いにもレア武器クローンの合成に2回成功しました。バッファーのある職の中から女メイジをセレクトしています。バッファーはどのレベルのクローンでもステータスが上がることが他職より有益であるためのセレクトとなっています。

 しかしアスタロス商店での取引に使用する神聖な気運は1回の合成で6個しか出ないことも多く、2個成功後も結構な回数の合成を必要としました。完全な回数は把握できていませんが10回は確実に超えています。

 獲得したレア武器クローンのうち1つはレベル帯の微妙なものだったのもあり、当時としては安価の120Mで売却してクローン追加合成の資金にしました。

 そして2日目にしてさっそくオーラを獲得したのですが…。売れない。圧倒的に売れない。絶望的に売れないのです。


 1月30日午後11時半時点の、取引成立履歴です。まさかのたった7件しか成立していません。むしろ3日目金曜日が明ける直前までは3件しか成立していませんでした。高い安い以前に「だれも買わない」っていうのはなかなかの想定外です。

 


 どちらかというとヒドゥンアバターの方が売れています。2ページ目に突入して15件です。とはいえ2倍ほどしか売れてないんですけどね。こちらはノーマルレアアバター扱いの1部位箱なので、実用性に対する価格は異常に高いです。つまりほぼ見た目趣味のためのアイテムです。こちらの方が今は利益出るんだなあ…。

 なお、ここまでの課金額の合計は2万円です。あと、元から所持していた100M弱の資金もある程度使いました。

 

そんな中の追加方針
 この過程の中で、意外にもパッケを6回購入することができたので、追加の方針を決定します。

方針3:回収したゴールドをゴールド取引で売却し、
    パッケ重複特典10回を回しきる。

 これに関しては、追加の課金は行わずに済みました。しかしこちらも、クローンを獲得した時点での相場は約165Mと納得のいくものだったのですが…。


 暴落しました。流石にこの価格はすごいですね。何がすごいかというと、通常武器クローン箱1個の価格が28.5Mなんです。つまり1回目の投資で57M、それ以降も1回ごとに28.5M必要なわけです。

 雑に計算すると、5回に1回合成に成功しても普通に赤字となるわけです。好きなレベル、好きな職業のクローンを選べる箱の価格がこれなので、スキルレベルがランダムで決定する合成による利益の期待値は必ずそれを下回るからです。何なら半分くらいの価格になる場合も。

 何もなしの状態から能力つきの通常武器クローンを手に入れるための価格は約60Mなので、安いレアクローンは通常武器クローンにちょっとプラスして出せば手に入るというお得な相場になっています。

 周りの話を聞いている限り、レア武器クローンの合成確率は10%以下と予想しています。よっぽどの運チートを連発してすら、武器クローン合成で黒字を出すことが難しい状態になったわけです。また、単純に重複特典10回目の価値も大幅に暴落しました

 なお、レア武器クローンの競売取引成立数は1月30日12時前時点で22個です。これも少ないと言えるだろうか?

 

 

ゴールド安デフレの不思議
 では、ゴールド/円相場はどうでしょうか。


 ゴールド取引の相場は初日から常に50M2500円前後で推移しています。優良パッケージが販売されるとゴールド取引所の相場が下がるのは定番の動きなので不思議はありません。

 しかし先ほど取り上げたように、アイテムの相場が下がっています。通常ならゴールドが値下がりすればアイテムは値上がりし、相対的価値が維持されるのが正常な経済なんですが。ゴールド大幅値下げ、アイテム相場も暴落という極めて不思議が現象が生まれています。目玉の課金アイテムは大体3割程度落ちていると言えるでしょうか。

 そういうとき、ゲーム内アイテムの価値は上がっていたりするのですが、現在取引が活発と思われるオズマレイドレジェンダリーカードの中でも特に人気のアスタロスカード、オズマカードですら値下げ推移です。つまり、現実に例えていうなら円安なのに極度のデフレが起きているような状態になっているわけです。

 単純にゴールドの流通が足りないならゴールド取引の価格が上がるはずですし、そもそも現在はゲントや航路警備によってプレイヤーがゴールドを生み出し、BOTの影響なしでもインフレを起こせるようなシステムになっています。つまり、ゴールドの価値自体は過去2~3年のインフレ期より明確に落ちているのに、アラド内経済では極端なデフレが進行しているということです。

 

市場そのものが死んでいる
 またオーラやクローンアバターの流通量の少なさから、経済そのものが停滞していることがわかります。株式取引でいうと、値下がりする株よりも取引自体が成立していない株の方が致命的という考え方があります

 どんなに売りたくても、値下げしてもそもそも売れてくれない資産は実質死んでいるも同然なのです。そのため、オーラやクローンアバターは現状、死産となってしまっているというのが最も現実を直視した見方であると言えます。

 これに関しては、上位層がすでにそろえているアイテムであることも要因の1つとはなっています。ヒドゥンアバターの方が比較的人気なのもそのせいでしょうかね。全部位購入する人が1人いたら8個売れるわけですし。

 しかし現在、オーラの価格はゴールド取引換算で8500円。使徒パッケまでは1個入手するのに数万円かかるのがザラだったことを思うと、何のリスクもなくこの価格で手に入るのは驚くほど購入者に有利な状態といえます。何度も言います。がんばりたいキャラでオーラを持てていない人は今が異常にお買い得です

 なお、武器レアクローン箱は7000円相当ですね。こちらはコストに対するスペックの伸びがマイルドなアイテムではあるので、めっちゃがんばりたいキャラでレア武器クローンを持てていない人は円換算ならお得、という程度です。以前のパッケのときの最安値と比べたらゴールドでの価格自体が明確に安いわけではないので。

 

 

スキル宝珠による影響
 今回の称号はスキル宝珠を付与するタイプです。このタイプの称号が出回るとき、スキル付与宝珠1個が1Mで通常販売されるため、通常はデフレを誘発します。ゴールドがシステムに吸われるということは、プレイヤー間で出回るゴールドの総量が明確に減るんですよね。

 しかし、今回はその他のパッケ品が有用であるため、ゴールド相場は下がり傾向となっています。ゴールドの行き先がスキル宝珠購入になっているのであれば、ゴールドは値上がりしても良いのに。

 もしかしたら、システムがゴールドを消費する速度に匹敵するくらい、ゲントや航路でゴールドが生成されているのかもしれないなどと思ったりもしますが、状況が複雑すぎて明確な結論を出すのは難しいですね。

※追記

▲今回は、G取引の相場そのものを宝珠価格が規定している状態ともいえます。
 これがすべてとは言えないものの、1つの要因って感じですね。

 

スキル称号付与について
 支援職用のスキル宝珠ガチャも少しやってみました。50回前後やってクラクス+1が1個、異端審問官のバフスキル+1が1個できました。あまり割に合いませんね。やるなら300M以上覚悟して、バッファーのバフor覚醒の+2を絶対作る意欲が必要そうです。

 なお、ディーラーやシナジーしかない1次職での宝珠ガチャは今回あまりお得ではありません


 これがあるので。何か1個だけ極端に安値になってる。ともあれ、この称号の存在によってバッファー以外のバフ称号は最大価格が200Mを切ることが確定しているため、もし当たりを引いてもバッファーのある1次職と比べると期待値が大きく下がります


▲間違えてこんな価格で買わないようにね。

 しかも、バッファーにはバフと覚醒の2つの当たりがあるため、さらに期待値に差がつきます。よほど欲しいなら自力で回すのもありですが、少なくとも金策目当てでは男女プリースト、女メイジ以外のスキル宝珠を回すのはお勧めしません+1付与で合計+2を自分用に狙うのはありですけど、今回1パッケ目購入で手に入る確定券もあるので忘れずに

 なお、偉大なる意志称号にはステータス上昇効果がついていないので、バッファーにとってはイマイチです。逆に、オーラの方はアサルトパスなんてものが販売されたらその需要すらなくなります。

 

合理的発想自体が罠でもある
 そもそも論ですが、経済は人間が動かしているものであるため、現実のそれですら合理性で動いているとは言えない点があります。

 例えガセであれ、大衆が「そっちに動く」と思った方に動くのが1つの側面。圧倒的資産量があれば無理やり相場を動かす(買い占め、空売りなど)ことができるというのがもう1つの側面です。

 過去のアラド経済も、「早く売りたい」人間が多いとせっかく需要のあるアイテムでも相場を度外視した安値になることが多々ありました。そういうときはおとなしく売るのを止めて機会を待ったら結果高値で売れた、などということも珍しくありません

 とはいえ、今回は取引自体がめったに成立していないため、今後保持していても結局売れないままというリスクが、特に期限切れの消滅を防げないオーラに関しては付きまとってくるのも事実。難しいですね。

 なお、クローン選択箱に関しては、期限前に適当に人気のありそうな職で開封すれば問題ないのでまだリスクは低いです。将来的に需要が出る可能性はありますし、新職アサルトの実装も控えていますからね、

 

 

時間の浪費は機会損失
 もう1つ、ゴールド取引の方をお勧めする理由として、資産処理にかける時間も実質的に損失となるという点もあります。パッケージをそのまま売るにしても開封して中身を売るにしても、クローンを合成するにしても合成成功したレアクローンを売るにしても、売れるまでの過程で少しずつ時間を消費します

 私の場合も、もしすべて今の相場で売れても400mを若干超える程度。つまり元々持っていたゴールド消費まで加味した場合はプラマイゼロから少し前後した程度の金額になります。

 一方、ゴールド取引は課金⇒購入というたった2つのプロセスでゴールドが即入ってきます。そしてほしい物はすぐに買えます。資産処理にかけていたはずの時間でゲントや航路でも警備すれば、さらに利益を出すことができます

 私の今回の課金も、もしかしたら少しくらい黒字になる可能性がないとは言い切れませんが、これまでに費やしているアイテム処理や出品、価格再設定出し直しなどの時間が結構無駄になっていると実感しています。

 時間とはすなわち命であり資産でもあるということを忘れずに行動するのは、利益目的だけでなく人生目的としても大切であるため、多少の差額であればリスク不要であるというメリットを加味してゴールド取引の方が圧倒的に特だったなというのが今回の反省点でした。取引不成立自体は流石に予期しきれなかったのでしょうがないですが、これも勉強ですね。


まとめ
●ゴールド価格は50M2500円と安値。
●聖眼オーラやレア武器クローンは暴落。
 むしろ取引が動いていない。
●レジェカードなどのゲーム内アイテムも値下がり。
⇒パッケ課金で大勝利しても赤字リスクが大きい
⇒ゴールド取引が現状最高高率かつ安定の課金。

●スキル宝珠は男女プリ、女メイジ以外は低効率。
⇒自分でどうしても作りたい場合以外は非推奨。
⇒偉大なる意志称号の存在も忘れずに。

●追記:重複購入特典の入手のみ考えた場合
    パッケ購入をするのはあり。
   ⇒ゴールド取引に負けない効率+スキル確定宝珠
   ⇒重複特典の取引が動いていないので、
    自分で使いたい人or長い目で見た相場師向け。
   ⇒でもG取引回して金策目的で重複特典を回すのは微妙。

 というわけで、今回のパッケについていえば、ゴールド取引でゴールドを買ってから欲しいものを競売で買うのが一番お得、という身もふたもない展開になってしまいました。

 せっかく運チートを引いたのに赤字のリスクがあるどころか、そもそも資産が凍結されてしまっているような状態ですからね。

 「経済は生き物」というより「経済とは人間である」。なぜなら非合理的な感情や勘違いによって流されるものであるから、といったところでしょうか。