アラド戦記：ディーラー向けセイクリッド装備の考察　倍率ランキング例

　セイクリッドロードで何かしらのセイクリッド装備を拾った人も増えてきたと思います。バッファーにおけるセイクリッドに関しては以前、特定条件下におけるランキング（リンク）をまとめましたが、ディーラーにおけるそれをまとめるのを保留にしてきたので、今回はディーラー用についてまとめていきます。

設定条件
　バッファー用のまとめでも述べましたが、セイクリッドの強弱は各キャラクターの職業やスキルレベル、ステータス等によって異なる場合があります。そしてディーラーの場合は特に、称号やクリーチャー、オーラやコレクト、付与などによってエピックの強さが大きく入れ替わります。なので万人に当てはまるランキングは存在しないという前提を頭に置いておいてください。その上で、以下の条件をベースに倍率の計算を行い、表にまとめます。

　例えば、私のエルブンナイトは征服称号を使っていますが、今回の計算結果と異なりトロピカセイクリッドの方が黒魔術セイクリッドより強くなっています。このような事案もあるので、あくまで参考程度にとどめておいてください。

１．職はソードマスター
　比較的人気のある火力職の中で、イレギュラーな要素の少ないと思われるソードマスターを選びました。例えばバガボンドのように15レベルパッシブスキルの伸びが高い職や、スピッドファイアのように全スキルのダメージを伸ばすアクティブスキルを持つ職、あるいはアベンジャー、男ストライカーのように50レベルスキルの仕様が特殊である職業の場合、スキルレベル上昇に関する効果の恩恵が異なる場合があります。またサモナーのように、クールタイムに左右されない攻撃の影響力が高い職業の場合、クールタイム減少効果の恩恵が比較的少なくなります。さらにタリスマンの恩恵が極めて強い職における選択セット靴の必須性などもあります。2021年9月現在においてはクリエイターなどが典型的な例に当たります。

　その点、ソドマスはパッシブスキルの伸びも通常通りだし、小剣以外の場合はスキル倍率が素直に適用される職です。最初はバガボンドで計算を進めていたのですが、先述の理由により途中で変更することにしました。また、武器に関してはデウスの性能が尖っていて汎用性のある計算に適さないこと、持続火力の重要性が増してきていることからカシムの大剣に設定しました。

　強いて言うなら、ソドマスは最適解にベテラン2セットが入ってくる場合が多々あることは、やや偏った特徴といえそうです。覚醒スキルの威力が他職より相対的に高いのでしょう。なので職によってベテラン２はトロピカ２～３セット、大自然２～３セットなどに変えた方が強い場合があると思われます。

２．矜持、老練、オーディン、精霊
　称号クリーチャーは後発勢にも利用者が多いであろう矜持称号（スキル増加は度外視）と老練クリーチャー（アーティファクトフル）にしました。オーラは精霊やオーディンのようなすべ攻7％増加のもので設定しています。コレクトに関しては最新の物をフルセットで使う人の割合は少ないと思われるので、恣意的な選択となりますがバランスのとりやすい精霊コレクトに設定しました。

３．暗殺者セット
　シロコ装備は、多くの職業で好まれている暗殺者セットをベースにしています。これに関しては門番以外のどれを選んでも計算にそこまで影響しないとは思っていますが、念のため。残り香や煉獄オプションは各セットの自動最適化機能に任せました。

４．ディーリング重視設定
　持続火力ではなくディーリングにおける倍率を比較しています。そのためサンドバッグでの強さに近い概念になると思います。例えば黒い煉獄やオズマレイドの高難易度に挑む場合など長期戦になる場合も出てくるため、その場合はクールタイム減少効果のついたエピックの強さを数割増しで見た方が良いレベルになることも。なお、後日まとめる記事にて各セイクリッドや該当セットの特徴にも簡単に触れる予定なので、そちらを参考にして比較すると良いでしょう。

５．その他
　ベテラン軍人セットに関する熟練度は伝説等級以下に設定しています。英雄以上を達成している人はせいぜいサーバーに数人くらいしかいないでしょう。

ジャンル順セイクリッド倍率一覧
　以上の条件により、各セイクリッド運用において最も倍率が高くなるセッティングの倍率を出し、選択セイクリッドの数値を100％として比較してみました。本来は大自然セイクリッドで考えていたのですが、あまりに上に偏りすぎていると思われたため変更しました。大自然は5セットだと極めて標準的な強さとなりますが、3セットでの運用は極めて上位になることからこのような現象が生まれたと思われます。

　まずは、防具（各材質順）、アクセサリー、特殊装備、混合セット（部位順）別に順番に並べた表を作りました。自分の気になるセイクリッドを探す場合はこちらを参考にしてください。

※流れセットに関しては、部位ごとにクールタイム減少の恩恵が異なるため、計算機の仕様上クールタイムの恩恵が含まれていない計算となっています（本当は個別で設定する箇所があるのですが今回は未設定です）。なのでクール減とダメージ減のバランスについて個々で判断する必要があります。

比較のため、前提条件におけるセイクリッドなしの最適構成の倍率も貼っています。

セイクリッド最高倍率ランキング
　今度は倍率の高い順番に並べました。全体における強さ基準が気になる人はこちらを参考にしてください。ただし先ほども言いましたが利便性やペナルティ、持続火力やタリスマンの恩恵などは度外視した　ディーリングタイム想定の倍率であるため、このランキングがイコール強さのランキングとなるわけでは決してありません。各セットの特徴を踏まえて選びましょう。といってもセイクリッドをよりどりみどりで選べる人はいないと思いますが。

　流れや力作の倍率の低さが顕著となっていますが、クールタイムや利便性を重視したセットであることが大きいです。とはいっても時間の旅人のように、クール減のセットで大幅強化を受けたものもあるため、相対的にイマイチということの証左にもなってしまいますが…。流れのクール減を火力何％上昇と捉えるかは職によっても異なる難しい問題なので、表記より数％は強いかもしれない、くらいの認識にとどめておきます。また、悲劇セットについてはヒット数における割合ダメージがあるため、これもパーティメンバー同士でかぶったりしない限り、数字よりは強いことになります。

　そうした特殊な例を除くと、おおむね前後５％強の範囲内に収まっていることが分かります。逆に言えば強いセイクリッドを拾っても、最適解に近い装備セッティングを行えない場合、弱めのセイクリッドで最適解の装備にした方が強いこともあり得る、ということです。その点、エピック＆セイクリッド改変によって各セイクリッドのバランスがかなり改善されていることは見て取れます。最上位と最下位を比べた場合、軍神は執行者の約12％上となり、誤差とは言えない側面もありますが、だからこそセイクリッド変換で多少は改善できる見込みが高いとも言えます。

セイクリッド外エピック構成に関して
　防具の5セットは改悪、影、砂漠、選択あたりが強くなりやすい傾向。アクセの3セットは倍率なら幸運ですが、クールや速度を意識するなら夜明けの利便性が高くなります。特殊装備はそこまで差がありませんが、今回の場合霊宝が基本的に1位になっていました。

　混合におけるセットはトロピカ3orベテラン2、深淵2～3or憤怒2、黒魔術or狂乱2～3、奈落or次元3が強くなりやすい傾向。征服称号を使う場合には奈落より次元が強くなりやすいなど、称号クリーチャーの影響を受けやすいと言えます。以上が一応の傾向性といえます。

　全体のまとめランキングは以上となります。今後複数記事に分けて、各セイクリッドとその基盤となるセットについての特徴や、その印象をまとめていこうと思います。