雑記:コメント企画「質問回答」@初心者や復帰者が効率よくオンラインゲーム情報を得るには

 引き続き質問への回答です。近年の情報社会の難しさの縮図がここにあると思います。アラド戦記に限らない内容も多いので雑記にしています。


Q.アラド初心者や復帰者は
  どのように自分の知りたい情報にリーチすべきか。
A.理想はコミュニティを得ること。
  次善はインターネットを利用すること。

インターネット情報環境の近況
 これに関しては他のゲームでつくづく思いますが、今のオンラインゲームってインターネット上で適切な情報を得ることがなかなか困難な場合が多くなってきています。

 1つ目の理由は、インターネットの情報の濃度は薄くなる一方であることです。とにかく不必要な情報が引っかかる割合がどんどん上がっているのが今のインターネット。検索エンジンの利便性にも限界があります(それこそオンラインゲーム以外の話でいえば、アフィリエイトのためだけのいい加減な内容のサイトがあまりに多すぎ&上位に集まりすぎです)。

 オンラインゲームの情報を検索しても、引っ掛かるのはツイッターのツイート内容が多いということも増えており、ネットの情報の海から目的に応じた情報へダイレクトにアクセスする難易度は上がる一方です。

 

タイムライン式SNSの限界
 例えばツイッターで既存プレイヤーをフォローするのも確かに意味があるかもしれませんが、ほとんどのユーザーは個人的なつぶやきが大多数。多人数をフォローしてそのツイートをすべて見ていくのか? と思うとなかなかの時間と労力も費やすのではないでしょうか。

 ただし、韓国情報を中心に有益な情報をツイートしてくれる方も若干いらっしゃるようなので(某クルセの人とか)、そういう人を上手く見つけられると多少は捗りますけどね。とはいっても初心者が必要とする情報をピンポイントで投稿し続けられる人を探すのは、ゼロからスタートする人にとって難易度が高い事には変わりなさそう。

 アラド戦記の場合は幸い、私以外にもブログで情報発信している方がいるようなので、ブログを情報源にすることができるだけマシですね。

 

ツイッターで質問する場合
 ちなみに「初心者です」としてツイッターでツイートしていくのも意味がないわけではないですが、ツイートでの質問って結構他人に負担をかける前提の行為なんですよね

 「他人にフォローしてもらって」「他人に見てもらって」「他人に答えてもらう」っていう3段階の他力が必要です。そして1人の人間が持つ時間は限られています。

 いつまでも必ず答えてもらえると思って質問だけを垂れ流すのは、結果的にクレクレ君と誤解されてしまうリスクもあります。普段から何らかのつながり(ゲーム内交流でも良いし、リプを贈るとか「いいね」するとかリツイートするとかでも良い)があるとだいぶ心証が違うと思いますけどね。

 あとは某学長もおっしゃっていますが、質問の内容にも上手い下手があります。何が聞きたいかわからない場合、条件が明確でない場合、要点と関係ない文章が長いなどの場合などは下手な質問といえます。

 どう答えて良いかわからない質問や、他人が読むのも面倒になる質問文は対応してもらいづらいということですね。

 

私の受信スタイル
 私の場合、ツイッターはブログ垢を本垢にしてもとの日常垢をあまり使わなくなったように、そもそもツイッターのタイムラインを見る度合いを極端に減らしています。やはり「個人的な情報」に溢れるタイムラインを全て見るロスは膨大な物でした。

 なのでリプライやブログコメントなど、直接こちらに通知が来るタイプの質問には対応していますが、申し訳ないけどタイムラインの質問に答える可能性は極めて低いです。

 1つの発信を1人にしか見えない状態で行うのか、不特定多数がアクセスする可能性の高い方法で行うのかは結構重要なファクターだったりします。何しろ後者を行うことで、別の初心者の人が救われる可能性も出るわけですからね。

 「直接通知が来る」のと、「自分から探しに行ってあげないと探知されない」のでは時間だけでなく脳のリソース(人間が判断に使える1日当たりの量は決まっているらしいです)量が大幅に異なってくるのもあります。

 ですので、基本的には普通に過ごしていても自然とやりとりをすることになる相手や、自分からアクションを取ってくる人への対応を優先的に使っています。関係の対称性を担保することも重要だし、どちらが何を必要とするかという概念も含めて考えればそうなる、という感じ(少し難しい表現になってしまいましたが)。

 てなわけで現在、ツイッターでの発信は概ねブログ垢で行っています。旧垢だけフォローしている人も多いのである程度はリツイートもしますが、ブログ更新投稿の多くを(全てではない)RTしている以外はRTなしの場合が多いです。その辺の情報を拾いたい人は下記をフォローしてもらえばと思います

https://twitter.com/klosebox_blog

 

生の情報の得難さ
 さて、インターネットでの情報収集の難易度が上がっている2つ目の理由は、リアルな価値を持つ情報ほど敢えて発信する人がいない場合が多いことです。個人個人の条件に合う内容である可能性はさらに低くなります。

 そもそもネット上に情報がない現象に関しては、特に人口の少ない媒体で顕著です。某T〇Sはもうインターネットで情報を集めるのはほぼ不可能な状態が数年前から続いていました。

 こうしたナマの情報に関しては「小ネタ」の領域であるモノも多いことから、直接チャットなどでやりとりすることでのみ得られる場合も多いです。ツイッターの個人のつぶやきの断片からやっと拾える程度の情報もあるかもしれませんね(かといって前述のように大量に見るのは無理がある)。

 特にオンラインゲームではローカルルールによって社会が成立している側面が強いため、「当たり前」の内容をどこで知ることができるかがカギになります。

 

情報は親切とは限らない
 他のMMOの話になりますが、美味しい情報は隠すというプレイヤーも一定数存在しています。ランキングなどの競争が存在するゲームだと極めて顕著ですが、そうでなくてもどうやら居ないわけではなさそうです。

 そういえば、既に終了している〇〇〇〇2だと嘘の情報を流すプレイヤーもいたとかなんとかあったような。

 アラドの場合は、知れ渡ったら対策される恐れのあるスイッチングスキルなどもありましたけどね。これに関しては実際に先例があるのであまり広めたくないのは大きかったでしょう(3面スイッチなんてぶっ壊れすぎだし…)。

 

価値を認識されて初めて情報となる
 「情報発信する」って実はハードルの高いことなんですよね。自分でやる場合を考えてみればわかるんじゃないかと思います。「これ他の人が知らないかもしれないし役に立つから発信しよう」ってなる情報はどれくらいあるでしょうか

 単に広める行為にも一定のハードルはありますが、情報のもとになる知識や経験は得てして、無意識に獲得している場合も多くあります。経験則なんていうのは特にそうで、「これ他人が気づいていないかもしれないから教えよう」と考えるには一定の客観性が必要です。

 なお、初心者に役立つ情報になるとさらに顕著で、既存プレイヤーにとってほぼ確実に当たり前の内容であることがほとんど。なので初心者向け情報は、「始めたばかりだとこれがわからないだろうな」とフォーカスして初めて情報として出現するのです。

 意識的に拡散してくれる人がいて初めてネット上に存在し得る、というのは地味にハードルが高いといえます。あるいは、初心者の人が発信者である場合は例外的にピンポイントかも。

 

個別具体性に応じにくいのがネット情報
 さらに、個人の求める情報となると「今こうなんだけどどうしたら良い?」みたいな細かい条件が付与される場合も多いですよね。果たしてそのとき必要な情報がネットでピンポイントに公開されているかというと心もとないです(他ゲーの経験上でもかなり厳しい)。

 私のブログでも、できるだけ初心者が詰まりそうな部分など意識して発信したり、そもそもの考え方が分かるような文面を意識したり、ツイッターでもう少し小ネタ的な情報を発信したりもしていますが、それにも限界はあるだろうなとは思っています

 

ネトゲとはコミュゲーである
 というわけで、オンラインゲーム全般に言えることですが、自分の欲しい情報にダイレクトにアクセスできる可能性を最も高めることは「相性の良いコミュニティを見つけること」に尽きます。

 何しろ直接やり取りしたり質問したり、自分の状況(キャラスペックなど)を見てもらったりできるメリットは大きいです。前述した「小ネタ」レベルの情報や個々の条件に合った回答を得やすいということですね。

 もちろんいつまでたっても与えられてばかりだと愛想尽かされても仕方ないので、ボーダーを満たしたうえでギルド内の募集に応じるとか、積極的にコミュニケーションをとっていく方がベターですが。

 また、他プレイヤーとの交流こそオンラインゲームの醍醐味という側面もあります。ソロプレイのみの人を否定するわけではありませんけどね。ただアラド戦記ではソロのみだと必要な情報の質も量もかなり控えめになります。

 メガホンで募集しているギルドや募集掲示板からの申請を受け付けているギルドがどのようなコミュニティなのかは存じませんが、ともあれ入口が存在しているということは事実です。相性の良いギルドや攻撃隊を見つけるのは極めて意義のある事だと思います。公式ディスコ―ドチャットで成立するならそれもありなんでしょう。


 近年はインターネット社会の拡大も際限がなくなり、情報やコミュニティの質も量も増える一方で、ガラクタ情報の量はさらに増えていたり、本質的な情報は出回りにくくなったりしていることも否めません。ネットの“村社会化”は着実に進展しています

 家庭用ゲームの場合、基本的な攻略情報に関しては割と出回る傾向にありますが、それでもデータベースの領域を超えたリアルな情報を手に入れるのは難易度が高いですね。

 さらには「ページ作成中」表記だったり、公式ヘルプの劣化版に過ぎない基本情報の掲載されたページだったりで水増しをしているアフィリエイト企業サイトが検索上位にあふれかえっている傾向はかわりません。

 結局のところ、「ナマの情報は人から直接得よ」というのはゲームに限らない、情報についての真理なのかもしれませんね。