前回の打者に続き、今度は投手の考察を行います。前回記事(検証条件あり)は下記より。
先発投手結果(スプレッドシートリンク)
※)本来中継ぎを意図して作成した選手だが、スタミナCの比較対象として。
※※)一部の選手を除いて5年×2回の結果を平均で出しています(被本塁打が2個あるのが10年)。
打者同様、スプレッドシートの名前枠から選手能力を見られるようにしてあります。
防御率についての総括(先発)
先発投手の防御率に関しては、ほぼほぼ水物の結果となっています。同じ選手が防御率1点を切ることもあれば、2点程度まで打たれることも。運要素が強すぎるため、10年や15年程度では収束の見込みはない模様。正直のところ、一定ラインを超えるとほぼ運ゲーになってしまうようです。
たとえば、「ひなぽっぽ」の防御率は前半の5年が1.36、後半の5年が1.90と極端な差が開いています。この例に関しては、被本塁打数が2倍違うのが原因でした。登板回数115回×2でこれなので、確率論としては異様に偏っているように思えます。というわけで防御率に関しては「一定ラインを越えれば1点台に収まる」としか言いようがないですね。
ちなみに「ごまきゅう」は比較的防御率が安定しているほう。本塁打厳禁のおかげでしょうか。先ほどの例も相まって、防御率を安定させる大きな要素の1つが「被本塁打率を特殊能力によって下げる」ことではないかと思います。
逃げ球の他には重い球もできれば取っておきたいところか。ちなみにゴロピッチャーは被本塁打率の安定には貢献してくれませんでした。パワーヒッターの強振に当たれば意味がないっていう感じでしょうか。
オリジナルの先発選手にもっと明らかに能力が劣った選手がいれば防御率に関しての検証も捗ったかもしれませんが、前回の記事でも述べた通り検証用選手の育成までやるのは完全にお仕事の領域なので…。
球速について
表にあえて球速欄を設けています。これを見ると、球速150㎞/h程度の選手と165km/h前後の選手との間で、防御率に明確な差がないことが分かります。もちろん、一切影響がないとは限りませんが、現実問題として、球速を伸ばした選手の防御率がそうでない選手に勝っているわけではないことは確実です。
つまり、球速は少なくとも150km/hあれば、それ以上は優先して伸ばしても防御率に大きな影響がない可能性は高いと考えられます。その代わり奪三振率には明らかな差が出ていますけどね。
細かな条件としては、150km/h付近の選手はサクセスで育成、160km/h以上の選手は栄冠ナインでの育成のため、特殊能力に差がある事は確かです。しかし、いずれにせよ球速を無闇に伸ばすよりは特殊能力(ノビ等を含む)を増やすことが失点を抑える上で有利に働くということは断言できると思います。
変化球について
総変化量10+第二ストレートの「何かのさなぎ」でも、総変化量18+第二ストレートの「クローゼ・L」に引けを取らない防御率になっています。変化球は多ければ多いほど防御率が下がるわけではない模様。これも球速同様ですね。
総変化量が8の「きゅんびぃ」でも防御率2点を切っています。ナックルボーラーである点は有利だったのかもしれませんが。とりあえず、総変は少なくとも10+第二以上あれば問題はないかも。
コントロールについて
当初は先発の表の中に四死球数なども入れていたのですが、登板回数に相違があるので数ではあまり参考にならないこと、率を計算するのは手間なうえに上記の選手たちの中では大幅な差異が見られないことから引用の際には省いていました。
改めてみても、コントロールがAかSかという違いによってはっきりと出てくる差ではなさそうです。つまり、コントロールは少なくともA以上あれば四死球率に目に見えた差は現れにくいと考えられます。もちろん特殊能力で補っている側面はあると思いますが。
スタミナについて
スタミナの考察のために、完投回数の表を復活させました。5年分の結果なので、防御率は最初の表と異なる部分もあります。
ここからわかるのは、スタミナはB以上あれば完投型投手として活躍できることです。AやSにするメリットは、球数が多いときや延長戦時の完投率を稼ぐ程度になるのではないでしょうか。
リリーフ投手結果(スプレッドシートリンク)
リリーフ投手に関しては、起用法により投球回数が大幅に異なるため、先発とは別枠でまとめました。投球回数の少なさから、どうしても運要素が強くなってしまうので参考程度に。
リリーフ投手の四球とコントロールの関係性についてみてみます。ここから分かるのは、コントロールC以下だと四球数は目に見えて多くなるということ。ただし、先発ではAあれば十分だったところ、リリーフだとAあっても明確に足りているとは言いづらい数値です。Sにするか特殊能力で補うかすべきなのかもしれません。
なお、コントロール低めのリリーフ投手は防御率も比較的良くない数値であったことも付記しておきます。となると、リリーフ陣はできればコントロールA以上欲しい、できればさらに特殊能力も欲しいというのが適切でしょうか。
▲投球回数が少ないので運もあるかもしれませんが、能力のわりに防御率が悪くない選手。重い球や逃げ球があるのがプラスになったか? 奪三振率は割と高め。
ちなみに、防御率上位の3選手は全員威圧感持ち。リリーフ投手において威圧感の能力が有用なのは間違いのではないでしょうか。狙えるとも限りませんが。
まとめ ●一定以上のスペックになると防御率に明確な差は生まれにくい。 ⇒そもそも1000回以上投げても収束してくれない運ゲーでもある。 ●球速は少なくとも150km/hあれば、それ以上は防御率への影響低め。 ⇒ただし奪三振率は露骨に違う。 ●総変化量は10+第二でも最高クラスの防御率になる場合あり。 ●コントロールは先発ならAとSで大差ないかも。 ⇒リリーフはAでも明確に足りない場合がある? 特殊次第? ●先発のスタミナはBでも完投型として活躍できる。 ⇒それ以上は球数が多い場合と延長戦の保険か。 ●重い球や逃げ球で被本塁打率を抑えるのが大事? ⇒成績のばらつきの原因に被本塁打数の不安定さがある。 ●リリーフの威圧感は明らかに強そう。 ●あとは有用特殊能力の総数できまるか。
以上、打者と比べると不確定要素が多いのが投手の成績ですが、最低限これだけあると安心度が高いという能力は見えてきたように思います。あとは特殊能力次第って感じですね。
前回同様、能力は見れるようにしてあるので、そこから何か読み取れることが無いか見てみるのも面白いと思います。
なお、あくまでオート試合の結果なので、当然のことながらプレイヤー同士の試合だと全く異なると思います。球速165㎞/hのストレートを打つ難易度は大きく上がるでしょうし。
プレイヤー同士だと緩急を意識した投球にリリース〇を組み合わせたりするのもCPUと比べると影響が大きそう。というかリリーフ持ちでチェンジアップを含めた緩急型の投手はかなり打ちづらかった記憶が実際あります。