投稿日 2023年10月5日 最終更新日 2023年10月5日
知らない界隈で存在しているらしい? 話の真偽について、勘違いする人が減るように少し述べておきます。とはいってもこのブログを読んでいる人は大抵問題ないだろうけど。
怪しい噂に要注意
巷のどこかでは「属性強化は伸ばしすぎても意味ないから付与はケチれば良い」って話があるそうですが、どこかで何かをはき違えた極論です。
たとえば属性強化300から15伸ばした場合、3%弱の火力上昇ですが、400から15伸ばした場合も、約2.5%の伸びは見込めます。これが800とか1000とかになると確かに無駄に思えてくるかもしれませんが、それでも定量的に伸びます。
これを無駄というなら、他の加算オプションである被害増加も力知能も物理魔法独立攻撃力も、すべて無駄になってしまいます。
噂の元ネタの真意
では、本来の意味での「属性強化の伸ばしすぎは効率が悪い」とはどういう意味だったのでしょうか。
過去のエピック装備では、ダメージ増加やクリティカルダメージ増加、すべての攻撃力増加、スキル攻撃力増加などの多数あるオプションのうちの1つが属性強化でした。
そして、採用するエピック装備に応じて、各倍率の伸び方が大きく異なります。「Aのセットは属性強化が200も伸びる」とか、「Bのセットはクリダメ増加だけ極端に伸びるから組み合わせに注意が必要」とか、「Cのセットはスキル攻撃力多めだから他の部位と組み合わせやすい」みたいな感じです。
そんな中で、「属性強化が伸びるエピばかりつけすぎると火力効率が落ちる」という文脈で発せられたのが元々の意図であったと私は認識しています。
つまり、「属性強化は伸ばしすぎると効率が落ちる」はあくまで、トレードオフできる対象があっての話だったのです。
もちろん、現在でも例えばイスフィンズ指や次元回廊の罪悪装備などは「属性強化の伸ばしすぎで効率が落ちやすい」という評価になっていますので、他の選択肢があっての判断を行う際には意識すると良いでしょう。
1か所サボると全部サボる罠
しかし、「属性強化は伸ばしすぎると意味がないから魔法付与をケチる」となると話は変わってきます。前述の通り、属性強化が400まで伸びていてすら、多少目減りはしつつも明らかに効果のある数値が出ているからです。
これを際限なく繰り返すと、「誤差だから」で力知能も物理魔法独立攻撃力も属性強化も被害増加倍率も、果ては装備構成にも「意図的な手抜き」が及んでいくことになります。
例えば、3%の火力ロスが生じる手抜きを10か所行った時、火力倍率は累計で約26.3%も減少します。サンドバッグで40億出るはずだった場合、30億にすら到達しなくなるわけです。これを誤差とみることができるのか、という話です。
無理をしないのと手抜きは別
したがって、「属性強化は伸ばしすぎるとロスがでるから武勇伝付与もしないで良いや」みたいな発想はとんでもなくナンセンスであることが分かります。強いプレイヤーが小数点以下のパーセントを確保することに血道を注いでいるのは、小さな積み重ねこそが大事だと分かっているからです。
もちろん、最上位の課金アイテムを全部揃えることは義務でもなんでもないし、課金もプレイも無理をすることはありません。しかし、「無駄だからやらない」という理由で「しない」判断をするのは危険だというお話でした。
ソロしかしないなら何でもいいですけど、パーティプレイを行うときに露骨な手抜きがあれば、周りが偶然気づいた時の心象は良くありませんし、次からのパーティ参加に支障が出る場合もあります。
というわけで、加算倍率オプションでよく言われる「効率が落ちる」の真意について改めて述べることにしました。定期的にこういう話は出てくる印象はありますが、久々に偶然、そういう話があるといううわさが耳に入ってきたので、一度述べておきます。
もちろん、「誤差だからちょっとの手間でも手抜きする」を是とするコミュニティに属するなら止めはしませんが、正直武勇伝付与すらケチるのは、攻略への影響を含めて「逆に無駄なこと」をやるなあと思う次第でした。