投稿日 2022年10月8日 最終更新日 2022年10月13日
スピの補助装備の再乗り換え(不吉補助はもう用済み)を考慮するにあたって、補助装備とイヤリングの主流となっている装備の比較を行いました。イヤリングも同時比較しているのは、補助装備と合わせてクール感の微調整を行うのに適した部位だからです。
※あくまで特定条件での比較です。装備オプションレベル等により変動します。
※自分用の考察をそのまままとめた形の、参考になりそうであればご覧ください程度の記事です。
スピの速度セッティングへの乗り換え考察に関しては、下記記事でまとめています。
検証条件
●元の被害増加の合計値を16万とする。 ⇒日本独自アイテムの被害増加%を除外した値 ●エピックの被害増加値を「レベル1の2.5倍」とする。
これはスピの実際の数値をもとに、近似した計算しやすい数値を出しています。被害増加値に関しては、装備オプションレベルがおしなべて60台である場合これに近い数値になります。
補助装備考察
オプティカルコンバットグラス ●基本被害増加4528 ●OP被害増加3557 ⇒合計8035 ●スキル攻撃力5%増加 ●攻撃&移動速度5%、キャスト速度7.5%上昇
掘削強化パーツ ●基本被害増加7100 ●クールタイム5%減少 ●攻撃速度25%上昇、キャスト速度40%上昇 ※オブジェクト攻撃あり
空中型:戦術プロップドローン ●基本被害増加5604 ●OP被害増加3853 ⇒合計9457 ※回復アイテム出現効果あり
補助装備については過去にもどこかで触れましたが、掘削強化パーツとオプティカルコンバットグラスの速度以外の性能差に関しては、カタログスペックで1%かそこらの誤差となります。人によっては0.3%くらいしか違わないなんて例も。
したがって、クール5%とスキル5%のどちらを欲しいかで選択して問題ないレベルですが、速度セッティングの場合は速度20%差があるのでこれを意識しても良いでしょう。
空中型ドローンはエピック改変においてやや置き去りの性能になりましたが、補給品アイテムで回復効果を得られるのが魅力です。
なお、通常攻撃系の動作を行うキャラクターの場合、掘削強化パーツの霊魂剣オブジェクトによる攻撃が自然と発生するので、実戦ではこの点もメリットとなります。
オブジェクト攻撃は「防御無視」であるがゆえに、防御力の低いサンドバッグではゴミのようなダメージに見えるかもしれませんが、防御力の極めて高い110キャップのダンジョンにおいては地味に効いてくるダメージとなります。
※同様の理由により、自然の守護者セットもサンドバッグでは非常に弱くなると思います。
例として、マイスターの実験室のダメレポです。イデンティテートが実質雑魚敵のようなもので通常を入れる余地がないので、平均はもう少し高く約1.725%となっています。もちろんボスの硬さ(つまり戦闘時間)によっても前後します。
単純に「火力が1.5~3%伸びる」と考えたらなかなかの効果です。もし通常攻撃がスキル回しのうちに含まれるキャラクターであるなら、十分に考慮して良いと思います。ただし、バッファーのいるパーティプレイだと相対的な価値は低下します。
さて、性能考察も終わったところで、各補助装備のスペックに関する計算結果を見ていきましょう。
被害増加による火力上昇率 オプティカル:約12.6% 掘削強化パーツ:約11.1% 空中型ドローン:約14.8%
被害増加値による火力上昇率の差は、ドローン>オプティカル>掘削の順にそれぞれ約2.2%、約1.5%の差となりました。この上で、スキル攻撃力やクールタイム減少などを加味して計算します。仮にスキル攻撃力とクールタイム減少を等価値と見て計算してみましょう。
総合火力効率の差 オプティカル:約18.2% 掘削強化パーツ:約16.7% 空中型ドローン:約14.8%
上記の通り、オプティカルと掘削の差は約1.5%となります。しかし他装備でもクールタイム減少OPを積んでいる場合は相対的な火力効率がやや落ち、「ざっくり1.5%強の差」と見なすのがベターかなと思います。
そして前述の通り、通常攻撃を普段から使用する職業の場合は掘削強化パーツのオブジェクトも鑑みて判断するのがベターです。もし仮にオブジェクトによるダメージが全体の1.725%に上る場合、総合火力効率は約18.7%の上昇になりますね。
一方、空中型ドローンは他に火力OPがないので、オプティや掘削と比べると若干差を開けられることになりますね。ただし消耗品使用制限のあるイスピンズでは回復効果のある補給品を得られることは結構なメリットなので、生存重視で火力もそれなりの装備という位置づけ。
イヤリング考察
アクロマティックロンバス ●覚醒以外のスキル攻撃力20%アップ ●覚醒スキルの攻撃力25%減少 ●非Qスキルのクール30%減少 ●Qスキルのクール15%増加 ●被害増加合計4528
吹き込む微かなため息 ●クール12秒以上のスキル攻撃力15%アップ ⇒D内スキル説明の数値 ●攻撃&キャスト速度の合計でクール増減 ⇒100%以上で5%増加 ⇒100%未満で10%減少 ●被害増加合計5874
堕落した魂 ●Qスキルの攻撃力8%増加 ●Qスキルのクール10%減少 ●被害増加合計3988
ロンバスは覚醒スキルを捨てて非Qスキルに特化した装備で、普通のQスキルは火力を得る代わりに回転率を失います。例えばスピの場合は弾の通常攻撃やグレネードの威力も上昇するので、それを意識したセッティング(「踏み出す勇気」「灰色の猫像石」など)の場合は採用価値が高くなります。交差射撃とバスターショットが主力スキルと呼べるレベルまで強化されるのも魅力です。
ため息は表記上のクール12%以上が条件でスキル攻撃力が上昇するので、非Qスキルでもクールが長ければ強くなります。たとえばスピの場合バスターショットが非Qでも強くなるので、非常にバランスの良い装備といえます。
堕落した魂はQスキルに完全特化した装備です。スピの場合は交差、バスターが主力から外れてQスキルの回転率を上げることになります。ナパームやオープンファイアの回転率が上がるのはなかなか魅力的です。
イヤリングに関しては、条件が複雑なので単品での定量的な考察はしません。自分のスキルスタイルや必要なクールタイム感覚を意識して選ぶのがベターとなります。当たり前だけど職や装備次第で全然違うってことです。
2部位の組み合わせ考察
現環境では一般ダンジョンの周回速度も意識してクール減を調整する必要があります。たとえばスピの場合はナパーム弾、オープンファイアの2スキルでそれぞれ1部屋ずつ即座に処理でき、重力榴弾⇒バスターショットでも少し秒数はかかりますが1部屋処理が可能です。他に補助的に熱圧力榴弾やスタンバイ-レディで小範囲殲滅ができますね。
つまりナパーム弾やオープンファイアのクールタイムが最も重要になってくるので、速度セッティング採用の際にロンバスを外すことにしました。指輪をエネルギーサーチリングにした関係上、クール減数値の維持が難しくなったからです。一旦はため息を使用していますが、補助装備を再度乗り換えるにあたって考慮しなおそうというところです。
クール感の微調整を意識して補助+イヤリングの2部位で考慮する場合、「オプティカル+堕落した魂」or「掘削パーツ+ため息」の2つの組み合わせが無難と言えるでしょう。
他部位も含めた調整するなら別ですが、「オプティカル+ため息」は火力、「掘削パーツ+堕落した魂」はクール減に特化したセッティングとなります。ここでは、条件の似ているバランス型セッティングを比較してみますか。
オプティカルコンバットグラス+堕落した魂 ●補助装備の被害増加で約12.6%火力増加 ●補助装備のスキル攻撃力で5%火力増加 ●イヤリングの被害増加で約6.2%火力増加 ●イヤリングのOPでQスキルの火力8%増加 ●イヤリングのOPでQスキルのクール10%減少 ★Qスキル以外は約24.7%の火力上昇 ★Qスキルは約34.7%の火力上昇 ★Qスキルはクールも10%減少
掘削強化パーツ+吹き込む微かなため息 ●補助装備の被害増加で約11.1%火力増加 ●補助装備のOPでクール5%減少 ●イヤリングの被害増加で約9.2%火力増加 ●イヤリングのOPで12秒以上のスキルの火力15%増加 ●イヤリングのOPでクール5%増加(速度合計100%↑の場合) ※補助装備のオブジェクトで通常攻撃時に追加のダメージ ★クール12秒未満のスキルは約20.3%火力増加 ★クール12秒以上のスキルは38.3%火力増加 ★スキルクールタイムは相殺で増減なし ★攻撃速度はこちらが20%高い
見事に個性が出ました。「クール12秒未満の非Qスキル」は前者が明らかに強く、「クール12秒以上の非Qスキル」は後者の方が明らかに強くなります。この差分で前者の方がやや強くなる職も多いだろうし、掘削強化パーツのオブジェクトで取り返せる職もいるでしょう。
スピの場合バスターショットの総ダメージに占める割合は6%前後なので、これが15%強化されたときの総ダメージに対する比重は1%弱、そして掘削強化パーツのオブジェクト効果は約1.725%になります。
一方、弾による通常攻撃の比率は約5%、グレの比率は約4%くらい。合計9%として、これらのスキルダメージの差が総合火力に及ぼす影響は計算の結果約3.3%とでました。ここまでくるともう、2者の総合火力は場合によって前後するレベルの誤差すぎて好みです。
ただし、クールタイムを考慮した場合、速度セッティングにしてからクールタイムにやや物足りなさを感じていたことも事実。たとえばQスキルクール10%減をそのまま乗算すれば、Qスキルの総火力の上昇率は約48.2%という高効率になります。スピは他に「クールタイム減少」装備を着けていないので、この効果は欲しいかも。
また攻撃速度に関しては現在、エクスペンションサプライベルト&アンビートンメダルでの耐久寄せ構成にしているため、ベルトで攻撃速度はほぼ足りています。既にダンジョン内で200%に達している攻撃速度をこれ以上伸ばすメリットはスピという職には存在しないので、(攻撃速度の上限がそもそも200%っぽいです。増えませんでした)せいぜい移動速度が速くなる程度の認識となります。
というわけで、めちゃくちゃ誤差レベルなので好みです。前述の通り、職や他の装備構成、そして意識しているメタによっては後者の採用価値の方が高くなります。今回上記の中から選ぶなら、うちのスピの場合は前者かな、程度。
最後に、火力特化セッティングの倍率も見てみましょうか。
オプティカルコンバットグラス+吹き込む微かなため息 ●補助装備の被害増加で約12.6%火力増加 ●補助装備のスキル攻撃力で5%火力増加 ●イヤリングの被害増加で約9.2%火力増加 ●イヤリングのOPで12秒以上のスキルの火力15%増加 ●イヤリングのOPでクール5%増加(速度合計100%↑の場合) ★クール12秒未満のスキルは約21.8%火力増加 ★クール12秒以上のスキルは約40.0%火力増加 ★スキルクールタイムは5%増加
クール増加をそのまま5%の火力減とした場合の総合火力は、バランス型の2者に劣る結果となりました。しかし、クールタイムは「欲しいだけ確保する」のがベターなので、クール感に問題が無いならこの構成はやはり強いでしょう。
実際に補助だけ乗り換えた結果、攻撃速度5%のおかげなのかスキルの取り回しが結構よくなりました。いっそこのセッティングでも良いのではないかと新たな悩みに直面しています。
まとめ
総合火力効率の差 ●オプティカルコンバットグラス:約18.2% ●掘削強化パーツ:約16.7% ⇒通常攻撃ありなら約18~19%期待できる。 ⇒攻撃速度25%オプションも優秀。 ●空中型ドローン:約14.8% ⇒補給品で回復できるのもメリット オプティカル&堕落 vs 掘削&ため息 ●もう好みと相性といって良いくらい誤差。 ●クール調整や立ち回り次第で選びましょう。 ※オプションレベル平均60台を意識した条件で計算。
というわけで、考察すればするほど、各装備のバランスが取れている印象を受けます。全てを満足できる装備構成は存在せず、必ず「パズルのピースが1個足りない」状態になるのが105エピックでもあるので、上手くやりくりして構成しましょう。
なお、今回の検証は一般的な自由枠で強力なエピックを対象としており、特定のセッティングで猛威を振るうタイプのエピックは除外しています。たとえばアーカンセッティングなら破壊された生命がきわめて強力ですからね。