昨日の質問に続き、過去の質問でまだ答えていなかったものについても回答しておきます。
Q.レイド攻撃隊を自分で立てるメリットと
多くの日本人ユーザーがレイド攻撃隊を立てたがらない理由
A.メリットは自分軸で動けること。
デメリットは「それと同等の手間がかかる」こと。
選択の自由を得られるのがリーダー
これは過去の質問のうち残っていたものを、今回の題材に合うので引っ張り出してきた形です。レイドを立てるメリットに関しては、自分の好きな日時に消化できることと、自分の好きなバランス(人選具合や攻略速度、ルート)で進行できることの2点が大まかに上げられます。
これに加え、固定レイドの場合は募集時間を割かずに最速で気クリアできることが挙げられますし、野良募集ありのレイドの場合は自分の消化したいキャラ数を丸ごと消化できることが独自の利点だと思います。
コミュ形成と運営は大変
一方、レイドを建てるデメリットというか、引き受けるべきリスクも明確に存在します。固定レイドの場合は定員を集める人脈は必須だし、もし知らない人を集めるなら固定メンバー募集の手間もなかなかのものです。
その上に出席確認や欠員の穴埋めであるとか、強さに上限のあるメンバーの中でどのように編成していくか、固定内の人間関係トラブルのリスクに対応できるかなど、コミュニティというか組織運営を求められる点は大きなリスクです。
野良は集客が大変
野良レイドのリスクとしては、初期の段階で常連候補ないし半固定メンバーをある程度確保できていなければ、申請数がいつまでたっても集まらないリスクがあります。
ある程度知名度や人脈がある人ならその手間をかなり省くことができますが、知らない人が1人で立てているレイドに申請するという行為自体が大きなリスクになってしまうのが、アラド戦記のレイドダンジョンであるという側面は否定できません。
この問題が原因で、リーダーになる意欲をもち、実際に立てたものの一生埋まらず、結局諦める人がいる可能性は否定できません。
リーダーの負担の重さ(近年は軽減)
アラド戦記のレイドは、リーダーの判断による影響が特に大きいといえます。0フェーズと呼ばれる募集の段階からクリアまでのフロー全体にわたってそれは影響します。
編成や攻略ルート指示、その他臨機応変な対応がしっかり行われない場合、30分や1時間にわたる時間を無駄なものとしてしまう危険性が出てきます。こうしたリーダーシップに関して高いレベルを求める申請者の場合、知らないレイドには申請しないという事態が起きるのはやむをえません。
ただし、現在では冒険団名声のおかげで、明らかにありえない人選が発生する危険性は回避しやすいようになりました。以前よりは安心してリーダーを務められるor任せられるのではないでしょうか。
何しろアントンレイド初期など、各職の特徴や独自の装備構成、編成の組み合わせに関する知識、臨機応変かつ迅速な指示能力がなければリーダーが務まらなかったことを思うと、相当カジュアルになっていると思います。
主体性の有無やプレイ環境
その他のエッセンスとして、これは日本人に顕著な特徴かもしれませんが、一般的に人はリーダーシップを発揮するのを忌避する傾向があるので、こうしたリスクを抱えるくらいなら受動的に動いた方がマシと捉える人が多いため、レイドリーダーを行う人の母数が増加しにくい面はあると思います。
また、新規レイドに人が集まらない理由のエッセンスとしては、そもそも今のアラド戦記は「フレンドと遊ぶ」目的でプレイを維持している人の割合が相対的に高くなっている点もあると思います(私もこの要素があります)。
オズマレイドでも、午前中に立つ攻撃隊には固定メンバーを入れた上で「もし空きがあれば野良募集する」というものががほとんどだった印象です。夜は「募集があるレイド」の数も増えますが。こうしたコミュニティありきの枠組みが全体的に強まっているかなというイメージはあります。
まとめ 1.アラドのレイドリーダーの負担は大きめ。 ⇒指示の重荷や人選の難しさは緩和されたが。 ⇒安定してメンバーを集める難しさは健在。 ⇒コミュニティ運営上の問題を処理するのも大変。 面倒さ、大変さに加えて運営を継続する難易度も高いので、 リーダーをやりたがらないor出来ない人は多くなりがち。 2.時間帯やスタンスを決められるメリットはある。 ⇒いつ立つかわからないレイドを探す時間がもったいない。 ⇒参加ボーダー、ひいてはコミュとしての方向性を決められる。 良くも悪くも「自分で決める」という背負い方になる。 自由には責任が伴うということ。
以上、レイドを運営するには労力がかかる代わりに、それに応じた安定や選択の自由というリスクとリターンが、それぞれ釣り合う形で存在しているといえそうです。
アントン時代と100キャップでは環境が大きく変化しているので、野良プレイヤーでも「行きつけのレイド」を見つけておかなければ、なかなか募集がある攻撃隊を見つけられない場合もあるのがネックと言えると思います。